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ハザードマップって見たことある?災害に強い土地の選び方、わかりやすく解説!


はじめに:家を建てる土地、どこを選べばいい?

「この土地、駅チカで価格も手頃。ここに決めちゃおうかな?」

ちょっと待ってください!

その土地、災害に強い場所ですか?

台風や豪雨、地震といった自然災害が全国で多発する中、「災害リスクを正しく知ること」は、家づくりのスタートライン。特に今は、不動産取引時にハザードマップの説明が義務化されているほど、重要な情報なんです。

この記事では、ハザードマップの見方や、災害リスクの判断方法、安全な土地の選び方を、宅建士の視点からわかりやすく解説します!


もくじ

ハザードマップってそもそも何?

災害に備えるために、各自治体や国が作成しているのが「ハザードマップ」。簡単に言えば「ここが危ないよ」というのを色で示した防災地図です。

種類はいろいろあって、それぞれの災害に応じて分かれています。


主なハザードマップの種類

  1. 洪水ハザードマップ
     ⇒ 河川の氾濫でどれくらい浸水するか?がわかる
     → 最大「1000年に1回レベル」の豪雨を想定して色分け
  2. 土砂災害ハザードマップ
     ⇒ 崖崩れ・土石流・地すべりのリスクを表示
     → 黄色=警戒区域、赤=特別警戒区域
  3. 津波ハザードマップ
     ⇒ 津波による浸水想定、避難経路の確認にも使える
  4. 地震ハザードマップ
     ⇒ 揺れやすさ、液状化しやすいエリアを可視化!

ハザードマップってどこで見られるの?

「見たいけど、どこで手に入るの?」

そんな方に向けて、入手先はこの3つです!

  • ✅【国土交通省ポータル】
     重ねるハザードマップでは複数の災害を重ねて見られる
  • ✅【市区町村のホームページ】
     地域ごとの詳細マップが掲載されています
  • ✅【役所の窓口】
     都市計画課・防災課などで直接もらえることも!

読み方が分かれば怖くない!色の意味をチェック

洪水の場合は「水の深さ」を色で表現

色浸水の深さイメージ  
薄い青0.5m未満膝下程度
濃い青0.5〜3.0m1階が水没するレベル
3.0〜5.0m1階全没。避難必須!
5.0m超2階も危険ゾーン

「浸水深が深い」「長時間浸水が続く」「近くに川がある」などは要注意サイン


土砂災害の危険度ってどう見るの?

  • 黄色:土砂災害警戒区域(がけ崩れや土石流のおそれ)
  • 赤色:特別警戒区域(命の危険レベル)

崖からの距離が近い土地は、警戒レベルも高くなります。


地震ハザードマップのポイント

  • 揺れやすさ=地盤の硬さ
  • 液状化が起こりやすい場所もチェック!
  • 活断層の有無も要確認

「1000年に1回」って本当に起こるの?

「1000年後まで安心ってこと?」…そう思った方、いませんか?

実はこれ、「毎年0.1%の確率で起こる」という意味。つまり、来年起きても不思議じゃないんです!

だから、どんなに確率が低く見えても、油断しないでチェックすることが大事なんですね。


保険もリスクとセットで考えよう

火災保険、水災補償って?

実は、水災(洪水・土砂災害など)はオプション扱いのことも。

  • 補償される条件:床上浸水 or 地面から45cm以上
  • 補償額の目安:建物価格の70%くらい
  • リスクが高い地域=保険料が高くなる傾向も!

地震保険もセットで検討

  • 火災保険とセット加入が基本
  • 補償額は火災保険の30〜50%
  • 耐震等級が高いと保険料も割引されることがあります!

土地選びで意識したい「リスクレベル」

リスク判断ポイント 
低リスクハザードマップで安全ゾーン。標高も高く、過去災害なし
中リスク浸水0.5m未満など軽度なリスク。対策すれば◎
高リスク浸水3m超や特別警戒区域。慎重に判断を!
極めて高リスク浸水5m超、避難困難、リスク重複 → 回避推奨

建てるときにできる対策は?

「少しリスクがあっても、対策すれば住めるかも?」

その通り!建築時に対策することで、リスクを減らすこともできます。

  • 💧 洪水対策:基礎の高さを上げる、盛土、防水強化など
  • 🪨 土砂対策:擁壁の設置、排水ルートの整備
  • 🌍 地震対策:耐震等級3、地盤改良、杭基礎など

対策にはいくらかかるの?

項目費用の目安 
洪水対策(盛土・防水)約30〜200万円
土砂対策(擁壁・排水)約50〜200万円
地震対策(耐震・地盤改良)約100〜300万円

保険料などを含めた**「総コスト」**で土地を判断しましょう!


まとめ:リスクを知って、後悔しない土地選びを!

最後にお伝えしたいこと。

100%安全な土地なんてないんです。

でも、リスクを正しく知って、対策を講じれば、安全な暮らしは手に入れられます。

ハザードマップを活用して、災害リスクを事前に把握すること。現地で実際に確認して、納得して選ぶこと。

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この記事を書いた人

Kamikiと申します。
普段は建築会社で働きながら、宅地建物取引士として不動産にも関わっています。
このブログでは、「これから家を建てたい」と考えている方に向けて、
土地探しや住宅制度のことなど、ちょっと難しそうな話もわかりやすくまとめています。
初めての家づくりが少しでも安心できるよう、お役に立てたらうれしいです。

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